|
---|
---四季の作業--- |
---|
梨園の春は開花で始まります。ほとんどの梨が自家受粉しないため人工交配をしなければなりません。交配用の花取りから始まり交配まで、2週間ほどは天候との勝負になります。その後マッチの頭くらいの時期から摘果作業が続きます。摘果作業が済むと袋掛けをおこないます。有袋の方が秀品率が高いことと、病気や害虫にも耐用性が高いことがあります。
|
---|
梨作りには防除は必須の条件と言わざるを得ません。春先から防除は始まりますが、石灰硫黄合剤やボルドー液など防除回数にカウントされないものを使用し全体の回数を減らすよう努めています。薬剤の倍率も高くして薄めの防除に心がけています。7月の初旬は幸水では来年の準備が始まります。来年収穫する枝を倒す「誘引作業」に1週間ほどかかります。全ての品種でも翌年の花芽のために礼肥を施肥します。暑い中少々つらい作業です。8月の中旬からは幸水の収穫が始まります。 |
---|
豊水(9月)、新高(10月)と収穫が続きます。10月には堆肥や土壌改良材の施用を始めます。酸素補給の中耕もおこないます。11月には元肥を施肥し、中旬には最後の品種「愛宕」を収穫します。 |
---|
お客様には「冬は何しているの?」と聞かれます。「ハワイからフロリダを周り、最後はインターラーケンでスキーを楽しんでミラノとパリで買い物をして3月に日本に帰ります。」なんて冗談を言いますが、現実は翌年まで整枝剪定が続きます。 |
---|
---基本理念--- |
---|
園主は3代目で梨栽培の世界に入ったのは30代の半ばでした。全くの畑違いで梨栽培のイロハは円谷正秋先生に教えて頂きました。初めて先生にお会いして「儂は梨作り40年、土造り50年じゃ。」と言われたときは気が遠くなりました。しかし土造りこそが農業の基本と考え「日掛け月掛け心がけ」を座右の銘に「今年よりは来年」と努力しています。1年に1度しか収穫のない果樹栽培では、過ぎ去ったものを取り返すには永い年月が必要になります、失敗をしないで常に83点位を目指して行きたいものです。 という先代の理念を維持管理していきたいとわたくし4代目は心がけております。 |
(C)Copyright 2012 shirakinouen All rights reserved. |
---|